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優れた歴史的建築物を生み残してきた日本の巧(たくみ)の技は、伝統工法として定着し、底辺でそれを支え、庶民の住まいである古民家にその集約を見ることができる。 また古民家は理に適った耐震性を有し、健康にも良い。エコでロハスな住まいといえる。 しかし残念ながら、この伝統工法も昨今の簡略化に圧され本質を見失いつつあるのが現状である。 現代の住まいも伝統工法の線上にあるのだから、この伝統を謙虚に受け止め、その線上から逸脱する事なく今の世に適合させ、生かさねばならない。 永い歴史の過程の中で淘汰され培われてきた日本の伝統工法は、質の高い世界に誇るべき真の住まいなのだから。 |
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「古民家族」 ~古民家再生プロジェクト~2006年に設立した「古民家族」は、現在、河原工房、また古材問屋、武庫川女子大学を初めとする学生・一般ボランティアの協力もと、順調に活動を進めております。河原工房では、知識と技術を担当し、提供しております。 具体的には、【解体撤去、屋根修復、室内修繕、土壁の復旧】を行います。 また、なるべく使い捨てをしないエコ活動をはじめとする【環境問題】にも取り組んでいます。 現在この活動は、一般の募金や協力業者の援助によるわずかな資金だけで運営している為、材料の購入など資金集めに苦しんでいます。 この活動に共感して、共に活動してくださる協力業者様と、行政・企業スポンサー等の援助に助けられております。 今後は、地域住民との交流をより深めていき、現在抱える資金問題を解決しつつも、今より更に地域に密着した活動として地域貢献していきたい・・・。 二度と建てられない日本の文化遺産を、次の世代に引き継がせる為に、ぜひ実現したいプロジェクトです。 「古民家族」について、詳しくは下のリンクからどうぞ。 |
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『古民家族』の手作り再生ものがたり 船坂古民家再生プロジェクト(兵庫県西宮市) 活動記録をスローペースではありますがお伝えしていきます。 |
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古くなってきた、プレハブの家を全面リモデル。「皆でコーヒーを飲みながら、ゆっくりくつろげる空間がわが家に欲しい」というT様のご依頼でした。最初はカフェ風のまったりとした時間の流れる空間をご提案させて頂いたのですが、打ち合わせを重ねる中、わが国ならではの「落ち着き、和み、集い」を存分に味わえる空間へとT様のご意向は傾いていらっしゃいました。囲炉裏を中心に、家族だけでなくいろいろな人が集う皆の”居場所”となりました。 |
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古民家再生リフォーム |
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24年 |
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ご夫婦2人(50、60代) お嬢様1人(20歳代) |
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55.2㎡→68.4㎡ |
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総額1100万円 |
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全体40日 |
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ご夫婦2人(50、60代) お嬢様1人(20歳代) |
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・自分の部屋がなく、居間ではなんとなく落ち着かない。 ・スペースはあるが、気持ちがしっくりくる居場所がない。 ・古くなってきて、全面改装するにいたっても、まだ自分の「居場所」への想いが、絵にならずにいた。 |
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棚につけられた飾りの木は、自ら山に行って気に入る形を探し当てたもの。 | 我が国ならではの「落ち着き・和み・集い」を存分に味わえる空間。 |
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桜の鴨居、敷居、栗の土台など・・・探し当てる手間を愛しみながら作業は進められました。 | T様らしさを引き出した居心地の良いくつろぎ空間の誕生です。 |
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100年もののすす竹。あめ色の艶感は、人の手では作り出せません。T様が「いつか何かに使いたい」と思っておられたものです。 | ▲図面 |